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古典の柄って、やはり完成した美しさがあります。
長い期間に渡り、それぞれの時代を超えて愛されているもの、言葉を足さずとも、美しさ、完成度の高さは伝わるものですね。
今回ご紹介する袋帯も、長い期間愛されている古典の文様の袋帯です。
昨年女将の紅子が何年も探していた古典の帯を見つけて購入したものです。
何年も女将の紅子が探していたポイントは以下の通りです。
金糸銀糸をあまり使わず、古典でモダンな帯
このポイントを紐解きます。
金糸銀糸を使うと、とても華やかになりますが、華やかになり過ぎないことが好まれる場面も、もちろんあります。
しかしながらそういう場合は、ある程度の格と申しますか、帯としての重厚感が同時に求められるものなんです。。
この帯は、唐織という技法で織られたもので、糸に捻りをかけずにふわっとした糸の状態を利用することで、光沢感と立体感が増す技法です。
お手持ちの帯で、唐織の帯がある方も多いのではないでしょうか?
この立体感と光沢感を実現するために、糸に捻りをかけていないのですが、ちょっと引っかけやすいのが難点といえば難点。
ちょっとだけ気をつけていただけたらと思います。
古典の柄というのは、柄として完成されており、また古来より大切にされている吉祥文様であることが多く、きちんと感を求められるシーンには、よく帯や着物で用いられています。
この帯は向い鶴丸で鶴が若松を咥えようとしております。
翼を広げた二羽の鶴が向かい合う様子を円形にまとめたものです。
こちらは左右で向かい合っておりますが、上下で向かっているものもあります。
いわゆる有職文様です。
実際松を咥えてはおりませんが咥えようとしています。花喰鳥文(はなくいどりもん)の一つで松喰鶴(まつくいづる)の一種です。
もともと花喰鳥は鸚鵡などの異国の鳥で表現されましたが、平安時代になりますと、松喰鶴に変わり、一般的に用いられるようになりました。
こちらは正倉院文様です。
こんなに重厚感のある文様ですが、配色の妙でとってもモダンに仕上がっています。
複数の色を使うと、どうしてもシンプルに上がらず、この潔さがモダンさに繋がります。
古典の柄でこのようにスッキリモダンなものも近年増えてはきておりますが、そう多いものではありません。
実はこの帯。。。
美智子上皇后陛下が平成2年に行われた「即位礼正殿の儀」でお召しになられた 御五衣・御唐衣・御裳の、御唐衣と同じ柄行きで、ほぼ同じ色味です。
素敵!と思ったのは当然ですが、この帯の柄行きの確かさ、重厚感をより理解できたエピソードなので、ご紹介させていただきます。
あと、購入してから分かった嬉しい事実。
全通ではなく、六通(お腹の内側にくる部分が無地になっています。)なので、結構帯が軽くて、扱いやすい!
柄に惹かれて購入しましたが、嬉しい誤算でした。
こちらの帯は西陣の機屋さんのもの。
袱紗や帯などを皇室に献上されている確かな品質を誇る織元さんです。
袋帯はお人によってはそう回数多く締めるものではないかもしれませんが、こんなに重厚感もあり、モダンなものはそう多くありません。
もし気に入っていただけるようでしたら、お選びいただけたら嬉しいです。
※ガード加工はこちらのご料金には含まれません。別途8,800円(税込)頂戴いたします。
ガード加工ご希望のお客様は、ガード加工の項目もご用意しておりますので、そちらからお選びくださいませ。
■素材
絹100%
■サイズ(仕立て上がり)
幅 :30.5センチ
長さ:4メートル40センチ前後
■納期について
ご注文いただきましてから仕立てに入ります。
納期は以下の通りです。
・お仕立てのみ :約20日前後
・ガード加工とお仕立て :約1ヶ月後
※お使いのモニターの発色具合によって、実際のものと色が異なる場合がございます。
※小物のコーディネートも承ります。
お気軽にお申し付けくださいませ。
・ご購入に際してのお願い
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